2024年3月5日の講座

テーマ『失敗から学ぶ宇宙への道]』

 

講師 林友直さん(東京大学名誉教授、工学博士)

内容 人工衛星は、ロケットの先端に搭載し、空気が薄くなったところまで打ち上げてから、横向きに速度を与えると、地球の周りを回ることができるようになる。上空高いところまで上げるためには、どんどん速度を上げていかなければならない。そこで、ロケットに燃料を入れた筒を何段か積む、多段式のロケットが必要になった。一段目が燃え終わると切り離し、2段目を燃やし、また切り離し、3段目を燃やし、、、と段々と身軽にしながら速度を増し、高いところまで人工衛星を持ち上げる。この切り離しがなかなかうまくいかなかった。何度も実験を重ね、失敗に学びながら、技術を確立してきた。今回は、その過程についてお話しする。

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